セミナーの様子COMMEMTS
受講生の感想(2025年度)
【C「対話の場をデザインする」クラス】
セッション1 合意形成のレジティマシー
- とても充実した時間をありがとうございました。生々しいお話を伺え、豊田先生の心持ちや向き合い方をもっと伺いたくなりました。次回も楽しみにしております。
- 豊田先生の対話の場のデザインの授業は、組織内のリーダーシップのあり方に援用できるのではないかと思いました。経営方針は経営層が決めることとはいえ、トップダウンで有無を言わせずでは現場を良く知る社員のアクションにつながらないと思われます。社員の納得感がある経営方針であることが望ましいと考えます。レジティマシー、どうしたら開かれて納得のいく創造的話し合いがデザインできるか、アリーナ等も活用し、上手く回すことができると、組織のエンパワメントになると思います。ただ経営資源が限られる中でどこまで時間や手間暇をかけられるかが課題です。そこで質問ですが、フルスペックでの取組が望ましいと思いますが、これだけは最低限必要だという、必要最小限の対話の場のデザインの在り方について、ご教授願えれば幸いです。
(講師より: 組織内の合意形成は、自分がコアステークホルダーである場合が多いので、なかなか難しいですね。でも、組織内でも公共の場でも、チームビルディングが必要なのは同じですが、顔の見えるチームと、不特定多数の人で作るチームとは、異なるのだと思います。2回目は、ちょっとした工夫をいくつか紹介するので、その中で必要な考え方のポイントをお伝えできればと思います。)
- 話し合いの場を作る人の役割は、解決策自体をつくるのではなく、参加者や機会や情報を集め、参加者の効力感や創造性を高めるためのプロセスをデザインをすることだとわかった。プロセスデザインをただの調整だと捉えるか、創造的な行いだと思うかによって、最終的に生み出される成果も変わってくるだろうと思う。
(講師より: そうなんです。マインドセットはすごく大きく影響すると思っています。)

(2025年度C「対話の場をデザインする」クラス、セッション1 にて)
セッション2 人びとが語り始める場をひらく
- パブリックな対話の場の生々しさを伺え、とても刺激的な授業でした。ありがとうございました。つい先日もまちづくりワークショップの場で「ゼロカーボンなんか市がやればいいだろ!おれらは関係ない!」と叫んだ市民の方がいらっしゃって、その発言はどのような背景から出てきたのかも気になりますし、このような方を一緒に歩む仲間にできたら、まち全体の魅力的なアクションにきっとつながっていくのだろうと思えたので、泥臭く寄り添っていきたいと再認識しました。
(講師より: 環境問題は、将来世代に大きくかかわるものなので、多世代会議で考える場を作ることも大切ですね。その人は子供たちの前でも同じことが言えるのか・・・?なぜそのように考えるのか、その方の声にも耳を傾けつつ、批判しかしない人には、提案を求めるようにもしています。また、ゼロカーボンというコンセプトは、きっと一部の(あるいは多くの)市民には、まったく実感の持てないことのような気もします。) - 「いきなりバックキャスティング(理想の未来)は描けない」という話に納得しました。まずはガス抜きをし、小さな成功体験(Zoomツアーなど)を積み重ねて初めて未来を語れるようになる、という丁寧な段階設計こそが、デザインの要なのだと理解しました。
(講師より: リソースが限られていたとしても、すっ飛ばしてうまくいかないのであれば仕方ないので、丁寧にやるようにはしていますが、時間は伸ばさないようにしています。例えば、棚田の話し合いでも、結局は10-3月で4回ほどの話し合いを行い、最後の時点ではビジョンを示すようにはしています。タイムマネジメントしつつ、主体生成には時間をかけて引き続き関わる感じです。もちろん、1年単位の契約で業務を実施しなければならない場合はそういうことを言っていられないのも事実ですが、その場合は地域でサポート役ができる人を話し合いの場に入れておいた方が良いと思います。)
- 合意形成の場では、一人の意見の強い方に場の雰囲気が流れてしまうような事例がよく見受けられるが、それは全体にとってはよくない結果を招いてしまう危険性もある。そのリスクは合意形成としてどのように受け止めるべきかという趣旨の質問をさせていただきました。合意形成の場では実際よく見られることであること。そして、防ぐためには他の参加者からの意見が出やすいような対話デザインの手法など、様々なアプローチがあることを示していただきました。一つの質問に対して、とても丁寧にご回答いただきありがとうございました。
(講師より: マイク握って話さないタイプの人には、いくつかタイプがあって(主張したい、主催者をやりこめたい、聞いてもらえるのが嬉しいなど)、どういう対応がよいかは状況によって異なるとは思います。時に大声を張り上げて主張してもらうことが必要な場面も。1回目の講義で紹介した加茂湖の漁業者の方は、最初の2回分くらいの話し合いは、かなり激しい主張が続きましたが、徐々に変化しました。変化した理由は、いくつかあるかと思います。聞いてもらえたとか、自分でも怒鳴り声にうんざりしたとか・・・。きつい主張は跳ね返すのではなく、柔らかく受け止めつつ別のベクトルに力の向きを変えていくことができるといいと思っています。合気道のようなイメージでしょうか(やったことないですが・・・笑)。)

(2025年度C「対話の場をデザインする」クラス、セッション2 にて)
